小5男子の絆事情
寝る前、長男とクラス内の友達関係の話題になった。
特別仲が良い男子ペアを次々挙げていく。
そして、オレには深い絆の奴はおらんけどね。と締めくくった。
言葉に詰まる。脳内に冷たい風がサーッと流れたが、次の言葉を待った。
「浅い絆のヤツは何人もおるけどね。1人は1人でまぁいいし」
そうカラリと言う長男は強がってるようでもない。身軽な人間関係の中で自由に泳いでいるようだった。
小さい頃、大好きな友達とはベッタリいたいタイプだった長男は、その執着心ゆえツライ思いも沢山してきた。相手の子も重たかったのだろう。
親以外と過ごす外での時間は、想像を遥かに超えてこどもを大きくしているみたいだ。
見えないところでも、ケガをしては自分で手当をして起き上がるという行為を、何度も繰り返していたのだろうか。
精神的に未熟な親からでも、ここまで育ってくれたか。と息子の発言を反芻しながら眠りについた。